ブレンドの中心となる花の香りです。華やかな香りはこころに明るさをもたらします。
*注意事項の欄に特になしとあっても、これはトリートメントとしてではなくアロマミストとしてお使いになる場合の記述です。精油をご購入の際には自己責任でお願いいたします。
▪️オスマンサス(金木犀)
学名/Osmanthus fragrans 科名/ モクセイ科
採出部位、方法/ 花、CO2抽出法、溶剤抽出法
主な成分/ 【モノテルペンアルコール類】リナロール、リナロールオキシド
香り/ 甘くフルーティーな香り
ノート/ミドル
こころ、からだ / リラックス。
注意事項/特になし
| impression of fragrance |
誰もが小さい頃の秋を思い出すような香りです。精油を嗅ぐと香りの中に、フルーティーな甘みやビター、グリーンな感じもします。もしかして特にブレンドしなくてもこのままの香りが素敵なのかもしれませんが、単体では香りの広がりを感じにくいので、トップのユーカリラディアタと合わせると風に乗ってどこからか金木犀の香りが運ばれてくるのを感じます。大好きなスイートオレンジの精油との組み合わせもお気に入りです。
▪️イランイラン
学名/Cananga odorata var. genuina 科名/ バンレイシ科
採出部位、方法/ 花、水蒸気蒸留法
主な成分/ 【セスキテルペン炭化水素類】ゲルマクレンD、β-カリオフィレン、α-ファルネセン 【エステル類】酢酸ゲラニル、安息香酸ベンジル
香り/ エキゾチックな甘い香り
ノート/ミドル〜ベースノート
こころ、からだ / 昂った気持ちを鎮める、リラックス。
注意事項/特になし
| impression of fragrance |
タガログ語で「花の中の花」と言われるように、人を惹きつけるエキゾチックな香りです。ジャスミンのような甘さとは違い、深みと酸味を感じる香り。
▪️ジャスミンサンバック
学名/ Jasminum sambac 科名/ モクセイ科
採出部位、方法/ 花、溶剤抽出法
主な成分/ 【エステル類】酢酸ベンジル、安息香酸ベンジル、酢酸フィチル、リナロール、など
香り/フローラル調の代表的な香り
ノート/ ミドル〜ベースノート
こころ、からだ / こころを落ち着かせリラックスするので安眠にも。
注意事項/ 誘眠作用があるので、集中力が必要な際に使用しない
|impression of fragrance|
うっとりと甘いフローラル調の香りで、濃いオレンジ系の香りも感じる香り。はとんど全ての精油と相性がいいように感じますが、私はオレンジとの組み合わせが特に好きです。濃い香りなので、ほんの少し加えるのがおすすめです。水蒸気蒸留法では精油はとれず溶剤抽出を行うので香水や芳香浴で楽しみます。
▪️ゼラニウム
学名/ Pelargonium graveolens 科名/ フウロソウ科
採出部位、方法/ 花、葉、水蒸気蒸留法
主な成分/【モノテルペンアルコール類】シトロネロール、ゲラニオール、リナロール、蟻酸シトロネリル、イソメントンなど
香り/やさしいグリーン調のフローラル
ノート/ミドルノート
こころ、からだ / 自律神経調節、精神的な疲労をサポートする。
注意事項/ 特になし
|impression of fragrance|
親しみやすいグリーンフローラルな香りなので、軽やかさを出したいローズブレンドに加えたりします。同じハーブのラベンダーとも相性が良くすっきりとしがちなハーブ調に甘さを出したりするのにも使います。「こころ、からだ」にもあるように交感神経や副交感神経を調節するように働くので、香りにも同じようにブレンドのバランスをとるような働きをするのだとも思います。
▪️ネロリ
学名/ Citrus aurantium 科名/ ミカン科
採出部位、方法/花、水蒸気蒸留法
主な成分/【モノテルペンアルコール類】リナロール、ゲラニオール、リモネン、α-テルピネオール、酢酸リナリル、β-ピネン、ファネソール、ネロリドールなど
香り/グリーン調のフローラル
ノート/ミドルノート
こころ、からだ /こころを落ち着かせ安心感を与える香り
注意事項/ 特になし
|impression of fragrance|
オレンジビターの花からとれる精油です。フルーティーで少しビターな感じ、白い可愛いみかんの花からこんなに可憐な香りがとれることに喜びを感じます。お日様が大好きな柑橘の花だけあって、明るさ、希望のようなものを感じます。ブレンドに加えるとその親しみやすさからは想像もできないような優しさの中に高貴さも感じる上品なブレンドに仕上がります。私の大好きな精油の一つです。
▪️メリッサ
学名/ Melissa officinalis 科名/ シソ科
採出部位、方法/花、水蒸気蒸留法
主な成分/【テルペンアルデヒド類】ゲラニアール、ネラール、β-カリオフィレン、ゲルマクレンD、シトロネラール、メチルへプテノン、t-β-オシメンなど
香り/ほんのりレモンが香るフローラル
ノート/ミドルノート
こころ、からだ /こころを落ち着かせ安心感を与える香り
注意事項/ 特になし
|impression of fragrance|
レモンバームの花からごくわずかにとれる希少な精油のひとつです。ほのかにレモンのような香りでブレンドに加える量もほんの少しでパワーを発揮します。草原で風に揺れているちいさな白い花が目に浮かぶような、爽やかな香りです。
▪️ラバンジン
学名/ Lavandula hybrida 科名/ シソ科
採出部位、方法/花、水蒸気蒸留法
主な成分/【モノテルペンアルコール類】酢酸リナリル、リナロール、カンファー、1.8-シネオール、テルピネン-4-オール、ボルネオールなど
香り/ビターなフローラル
ノート/ミドルノート
こころ、からだ /リフレッシュ、鎮痛作用
注意事項/ 特になし
|impression of fragrance|
真正ラベンダーの交雑種です。ラベンダーの香りをビターにした感じ、リラックスよりリフレッシュと言った感じでしょうか。優しくまとまりすぎてしまった時、ぼんやりした香りになってしまった時に加えたりしますが、2種類のラベンダーを加えてよりラベンダーの香りに深みを出したい時に使ったりもしています。
▪️ラベンダーアングスティフォリア
学名/ Lavandula angustifolia 科名/ シソ科
採出部位、方法/ 花、葉、水蒸気蒸留法
主な成分/ 【モノテルペンアルコール】リナロール、ボルネオール、酢酸リナリル、
香り/ ハーブ調のフローラル
ノート/ミドルノート
こころ、からだ /感情全体のバランスをとる。緊張緩和、
注意事項/ 特になし
|impression of fragrance|
暑い日差しの中でも、寒さが厳しい時でも風に揺れ逞しく育つラベンダーの花。強いだけでなく信頼のおける花、元気な時には落ち着きを、疲れた時には香りを吸い込むとグッと胸の奥から力が湧いてくるような香りです。本当に疲れた時、この精油の香りの素晴らしさを実感します。ラベンダーブレンドというと女性的なイメージを持たれる方もいると思いますが、実は男性的な香り。大きく包み込むような芯の強さを感じる香りです。
▪️リンデン
学名/ Tilia europoea 科名/ シナノキ科
採出部位、方法/ 花、溶剤抽出法
主な成分/ 【セスキテルペンアルコール類】ファルネソールなど
香り/ 深みのある丸い甘さ
ノート/ベースノート
こころ、からだ /心身のリラックス
注意事項/ 特になし
|impression of fragrance|
ハーブティーとしての方が馴染み深いかもしれません。精油もとれますが溶剤抽出法で10%濃度のものを使用しています。それでも高価です。この花の香りをメインで、というブレンドには向いていないかもしれません、深みのある丸い甘さは、他の花との組み合わせで香りに深みを出したり、というような使い方をします。
▪️ローズオットー
学名/ Rosa damascena 科名/ バラ科
採出部位、方法/ 花、水蒸気蒸留法(ローズオットー)溶剤抽出法(ローズアブソリュート)
主な成分/【モノテルペンアルコール類】シトロネロール(~50%)、ゲラニオール、ネロール、ファネソール、フェニルエチルアルコール、リナロール、オイゲノールなど
香り/フレッシュなローズ
ノート/ミドルノート
こころ、からだ /癒しの香り、女性の不調に
注意事項/ 特になし
|impression of fragrance|
溶剤抽出のアブソリュートは深い甘さで実はこちらの方が香水向きで値段もお手頃なのですが、より生花の香りに近いすっきりとした少しグリーンを感じるローズオットーを使用してブレンドすることが多いです。ブレンドのイメージによって使い分けたりしてもいいと思います。なかなか高価で「とりあえず買っておこう」という精油ではないので、初心者向きではないしサンプルで使うのにも躊躇してしまいますが、やはりブレンドの中に1滴加えるだけで洗練された香りに仕上がります。1滴の精油の中には100本ものバラのエネルギーが凝縮されていることを思えば納得ですね。