食用としてのスパイスと同様に、素材にアクセントをつけたり体を温めたりします。個性的な香りが多いので使い過ぎに注意です。根からとれる香りは土の香りを感じるグラウディングの香りです。
*スパイスの香りは刺激が強く、妊娠中、授乳中の方は使用をお控えください。
*注意事項の欄に特になしとあっても、これはトリートメントとしてではなくアロマミストとしてお使いになる場合の記述です。精油をご購入の際には自己責任でお願いいたします。
▪️カルダモン
学名/ Elettaria cardamomum 科名/ ショウガ科
採出部位、方法/ 種、水蒸気蒸留法
主な成分/【酸化物類】1,8-シネオール、α-酢酸テルピニル、サビネン、リナロールなど
香り/ 温かくスパイシー
ノート/ ミドルノート
こころ、からだ / モチベーションアップ、からだを温める、消化器の不調に
注意事項/ 特になし
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カルダモンの香りを最初に嗅いだ時は「んん?んんん?」でした。カレーなどに使われるスパイスだから力強く、主張激しめ。ただ柑橘とはとても相性が良いことと、ぼんやりしたブレンドに活を入れてくれるような精油です。スパイスのブレンドはどれも少量がポイントですが、私は、ジンジャーとカルダモンは特に注意しています。両方ショウガ科ですね。身体を温めやる気を起こしてくれる力はさすがで、しかもパワフルなだけでなく不思議と洗練された香りになります。あると無いでは大違い(おおげさ)なお気に入りの精油です。
▪️クローブ
学名/ Eugenia caryophyllata 科名/ フトモモ科
採出部位、方法/ 花蕾、水蒸気蒸留法
主な成分/【フェノール類】オイゲノール(82%)、カリオフィレンオキサイド、β-カリオフィレン、酢酸オイゲニルなど
香り/ 力強く甘いスパイスの香り
ノート/ ミドルノート
こころ、からだ / 気持ちを明るく、消化器系の不調
注意事項/ 妊娠中、授乳中は注意
|impression of fragrance|
クローブは香りに温かみを与える精油です。気候の寒い時もですが、何となくさみしさを感じるときなど、この精油が優しさをもたらせてくれます。同じ食べ物同士、柑橘の精油やミントなどとも相性が良いです。少量使いがポイントです。
▪️シナモンカッシア
学名/ Cinnamomum cassia 科名/ クスノキ科
採出部位、方法/ 枝、葉、水蒸気蒸留法
主な成分/ 【芳香族アルデヒド類】シンナムアルデヒド、t-2-メトキシアルデヒド、ベンズアルデヒド、2-フェニルエチルアルコール、2-メトキシ酢酸シンナミル、クマリン、オイゲノールなど
香り/ 甘く温かいシナモンの香り
ノート/ ミドルノート
こころ、からだ / 高いリラックス効果、抗菌、防腐、防虫、血行促進
注意事項/ 妊娠中、授乳中は使用しない
|impression of fragrance|
シナモンと聞けばたいていの人が想像できる香りだと思います。香水に、というのはイメージがつきにくいかもしれませんね。甘くやさしいニッキの香り。やはり少量使いで、いや微量です。刺激も強いので、注意して使っています。
▪️ブラックペッパー
学名/ Piper nigrum 科名/ コショウ科
採出部位、方法/ 果実、水蒸気蒸留法
主な成分/ 【モノテルペン炭化水素類】サピネン、リモネン、β-カリオフィレン、β-ピネン、α-ピネン、δ-3-カレン、β-フェランドレンなど
香り/ 力強くスパイシーな香り
ノート/ トップノート
こころ、からだ / こころを活性化しやる気をおこす。身体を温める
注意事項/ 妊娠中、授乳中は使用しない
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ブラックペッパーの精油は、料理に使われるスパイスとしての香りのイメージとは少し違う感じがします。(他にもバジルやローリエなども少し違うなと感じます。)スパイスとしての乾いたコショウというよりは、もっと胸にスッと広がる洗練された香り。温かみというよりはもっと広く受け止める感じ。ブレンドをきりりと引き締めます。
▪️ベチバー
学名/ Vetiveria zizanoides 科名/ イネ科
採出部位、方法/ 根、水蒸気蒸留法
主な成分/ ベチベロール、ベチボン、ベチベン、ベチロンなど
香り/ スモーキーで大地を思わせる香り
ノート/ ベースノート
こころ、からだ / 高まりすぎた気持ちを落ち着かせる
注意事項/ イネ科アレルギーの人は注意
|impression of fragrance|
パチュリと同じくグラウディングの香りです。パチュリは「乾いた土の匂い」ベチバーは「湿った土の匂い」と形容されます。香水の原料としてはポピュラーでイネ科の根の香りとは思えない高級感のあるブレンドに仕上がります。香りが長持ちしにくいアロマブレンドの香りの定着剤として使うこともしばしば。スモーキーな香りはぐっと大人っぽい香りに仕上がるのでワンランク上の香水作りにはおすすめです。
▪️リトセア
学名/ Litsea cubeba 科名/ クスノキ科
採出部位、方法/ 果実、水蒸気蒸留法
主な成分/ 【アルデヒド類】ゲラニアール、ネラール、リモネン、リナロールなど
香り/ スパイシーなレモンのような香り
ノート/ミドルノート
こころ、からだ / リフレッシュ効果、デオドラント効果
注意事項/ 特になし
|impression of fragrance|
リツェアクベバやリトセアなど様々な名前で呼ばれています。レモンの精油はトップノートなので、すぐ消えてしまいますが、リトセアはミドルノートでしっかりと香るので、レモンの香りを強調したい時に使ったりしています。爽やかな中にもスパイシーさの感じられる力強い香りです。